千年希望の丘
岩沼市の「千年希望の丘」は岩沼市の沿岸約10kmにわたって6つの公園と園路が整備されています。丘と丘を園路(緑の堤防)でつなぐことで、津波の力を減衰させる役割があるほか、いざという時の避難場所にもなります。
また、丘の土台などには、人々の生活の証である※震災ガレキが用いられており、大津波の痕跡や被災者の想いを後世に伝え、さらに集落跡地などの遺構の保存による震災の記憶や教訓を国内外に発信するメモリアル公園と防災教育の場として活用されています。
今回は6つある公園の中の相野釜公園を紹介いたします。
千年希望の丘のエリアの紹介、イベント情報などはこちらをご覧ください。
@慰霊碑
「千年希望の丘相野釜公園」には、慰霊のためのモニュメントが建立されています。私たちも慰霊碑に黙とうをさせていただきました。
鎮魂の気持ちを込めた中心に佇む塔は、人と人が支え合う形をイメージしています。
人と人が大切に支えている中心の鐘には、鎮魂と記憶そして希望の意味が込められています。塔の向こう側の景色が見える未来へそして、希望へとつながるメッセージとして表現されています。
また、塔の高さは津波が遡上した水位と同じ標高の8.0mとしています。
塔の右側には東日本大震災の記憶を後世へ残すための石碑、左側には犠牲者の氏名を刻んだ石碑が配置されています。
静かに黙とうをさせていただきました。
A駐車場
駐車場
車いす優先の駐車場は入口近くに2台分備えています。
B多目的トイレ
駐車場入り口近くには公衆トイレがあります。
※多目的トイレは交流センター内にも設置されています。
オストメイト対応設備もあります。
C交流センター
交流センター内では、東日本大震災からの復興に向けた取組みについて、パネル展示やパンフレットで知ることができるほか、震災伝承と防災学習を目的とした動画の上映もあります。また、物販スペースでは、千年希望の丘関連グッズをお求めいただけます。
交流センター内多目的トイレ
交流センター内にも多目的トイレが設置されています
D震災遺構
公園内には震災によって建物が流されてしまった後の建物の基礎がそのまま残されています。
かつて、ここには家があり、そこで人々が生活していたことが思い起されます。
津波によってそれらが奪われてしまった震災の脅威を今に伝える遺構となっています。
かつて建っていた建物の基礎が残っています。この様子からもここで人の生活の営みがあったことが想像できます。
以前の様子を表した看板が設置されています。
E避難丘
千年希望の丘全体では14(内2基は既存のもの)の避難丘が整備されています。
非常時には丘が避難場所となり、平地から約3メートル高く作られた園路は避難丘に導く誘導路等に活用され、全体は防潮林として津波を減衰させることを目的としています。
今回は相野釜公園の2号丘に登ってみました。
避難丘は階段の他、スロープがありますので車いすのままで丘の上に上がることができます。
丘の上からは周辺の様子を見ることができます。
こちらは岩沼市のマスコットキャラクター「岩沼係長」です。